普段テレビショッピングで物を買うことは無いのですが、ああいった番組のセールストークをどこまで信用できるのか試してみる事にしました。健康関連の商品が多く取り扱われている業界なので、今後の快眠グッズ選びに役立てていただければと思います。
実際に購入した「もっちりフィット夢枕」とは？
トーカ堂テレビショッピングでここ１〜２年よく目にしていた「もっちりフィット夢枕」。よくあるセールストークではありますが累計販売数も優秀で、楽天内でもショップオブザエリアを２年連続受賞している商品だそうです。他の枕とは明らかに違いそうな質感と使い心地が気になっていたのでさっそく購入し試してみました。
96%の方が良い眠りを実感! 粉砕低反発ウレタン+極小発砲ビーズ+マイクロファイバー綿の3種類の素材の組み合わせで、頭・首・肩をしっかりサポート! どんな寝姿でも頭を支えてくれます。洗濯機で丸洗いもOK。
トーカ堂テレビショッピング もっちりフィット夢枕 より
枕やマットレスなどの寝具は新素材の開発や体圧分散性能の計測方法とともに年々進化しているようです。低反発、高反発などトレンドはありますが、この枕は他の商品では見たことがない「もっちり感」をウリにしているようで、ひと目見た時から試してみたいなと考えていました。
とはいえ、商品価格は約7,000円。送料を含めると8,000円近い価格になります。8,000円で快適な睡眠環境が手に入り、睡眠不足による日中の集中力低下や肩こりなどの悩みが解消されるなら安い買い物とも言えますが、こればかりは個人差もあるので使ってみないと判断できません。
この商品は30日間の返品保証がついていて、使用済みの商品でも全額返金してくれるキャンペーン中だったので安心して挑戦することができました。
正直な感想として３日目には使うのを止めました…
あくまで私のカラダにフィットしなかっただけかもしれませんので個人的な感想になりますが、この枕でグッスリ眠れることはありませんでした。私はわりとどんな枕でも眠れてしまう方なのですが…。
ここからは事前に期待していた機能と実際の使い心地の違いをレビューしてみたいと思います。
手で揉む・引っ張っると「もっちもち」でも寝てみると…
もっちり夢枕が届いて手にとってみた瞬間は期待が膨らみました。まさにテレビショッピング内で実演されていたように柔らかくもちもちした質感で、これで寝たら絶対気持ちいいだろうなとワクワクでした。
ところが、枕として使用してみると…もちもち感はどこに行ってしまったのか、良くも悪くも普通の寝心地です。
トーカ堂テレビショッピング もっちりフィット夢枕 より
この３つの素材によって、枕の各部位ごとの触り心地が違います。おそらく開発された意図として快眠に誘う科学的な配置になっているのだと思いますが…頭を乗せるメインのエリアはもっちもちじゃないんですよね（笑）
もっちりしてるのは枕の左右部分の端っこの辺り。それと首・肩を乗せる手前側の縁取り部分のみです。これには正直ガッカリしました。
ここ数年のトレンド「肩まで」使えるって話だったけど…
ここ数年で「頭だけでなく肩から乗せるタイプの枕が睡眠の質を向上させ健康を促進する」とう理論が主流となっていることをご存知でしょうか？これまで日本で一般的だった頭だけを枕にあずける姿勢では首や呼吸器への負担があり、背中から頭まで理想的なラインにするためには肩から首にかけての隙間を埋めるべきだという理論がもとになっています。
1. 快眠できる「枕」の高さとは
朝目覚めたときに首や肩がこっていたら、それは枕が合っていないせいかもしれません。枕の役割はベッドマットや敷き布団と後頭部から首にかけてのすき間を埋め、立ち姿勢に近い自然な体勢を保つことにあります。厚生労働省 よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係より
そういう意味ではこのもっちりフィット夢枕は理想的な寝姿勢で安眠をもたらしてくれる枕なのではないかと期待していました。柔らかくもちっとした質感で首の隙間をうめてくれるのではないかと期待していたのです。
ところが、この枕は思いのほか丁度よく沈み込んでくれず、このまま寝たら寝違えるなと不安になる角度で首を支えてしまいました。横向きの寝姿勢であれば悪く無いのですが、本来の目的だった仰向けで肩から首にかけての働きはしてもらえませんでした。
結論、テレビショッピングはパフォーマンス8割
事実としてこの商品は事前の商品説明のように触ればもちもち。そこに嘘はありませんでした。ただし、それを根拠とした理想的な寝姿勢を保つようなフィット感は感じられませんでした。
個人の感想としてではありますが、１つの事実をポジティブに伝えて購買意欲を掻き立てるよくできたセールスなのだと関心しました。商品開発の時点でもそのような狙いだったか知る由もありませんが、少なくともマーケティングとしては成功しているのではないかと思います。もっちりした枕…とても欲しくなり購入した人間がここにいますから（笑）
忘れてはいけないこととして、枕などの寝具は使用者の体格などによって評価が変わるものだということです。たまたま私に合わなかっただけかもしれませんので「騙された」というような気持ちはありません。
少なくとも理想的な睡眠を手に入れるためのチャレンジとしてこのもっちりフィット夢枕を試すことができたことは有意義だったと思いいます。
参考文献
1.健康づくりのための睡眠指針 2014
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
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