口臭対策の常識?舌磨きで舌苔を落とすメリットとリスク

オーラルケア

口臭にはいくつもの原因(むし歯・歯周病・呼吸器や消火器の病気など)がありますが、歯垢(プラーク)と舌苔は歯ブラシ1本でケアできる基本的ななオーラルケア。歯垢については小学校などで学んだ方も多いと思いますが、一般に舌苔に注目されるようになったのはまだ10数年の歴史しかありません。今や常識とも言える舌磨きによる舌苔のケアとはどのようなものか基本から確認していきましょう。

舌苔とは舌にこびり付いた雑菌の塊

毎日行なっている歯磨きの目的は食べ物の残りカスを栄養とする微生物とその代謝物である歯垢(プラーク)を除去する事ですよね?これをサボってしまうとむし歯になってしまう。ここまでは誰もが認識しているお話です。でも考えてみてください。食事をすれば歯に食べ物の残りカスが付着するのは当然ですが、口内の他の箇所にも同じように残りカスが付着します。そうです。舌に付着した食べ物の残りカスが微生物の栄養となり雑菌の温床になっている。それが舌苔の正体です。何年も舌を掃除していなかった方はゾッとする話ですよね。

誰しも日課にしている歯磨きと違い、舌を磨く習慣のない日本人は大勢います。なぜなら私たちは歯磨きの重要性は子供の頃から教えられてきましたが、舌磨きについては教わった事がなかったからです。

と言う訳でまだ舌磨きをしていなかった方はここから勉強していきましょう。

舌はデリケートな器官。優しく丁寧なケアを心がけましょう!

歯と同じ要領おでゴシゴシ磨くのはNG!舌の表面にある舌乳頭と呼ばれる器官を傷つけてしまうと味覚障害を引き起こす原因になってしまいます。基本的には歯磨き粉の使用も控えた方がいいでしょう。また、歯磨きと同じように日々の習慣にするにせよ1日3回もお掃除する必要はありません。多くて1日1回を目安に、1度で綺麗にしようとせず根気よく少しずつ舌苔を落としていく心構えが大切です。

いつも使ってる歯ブラシで歯磨きのついでに舌磨き

手軽に始めることができ、多くの人は歯磨きのついでに舌も磨いているようです。注意点として、前述のようにゴシゴシ乱暴な磨き方は厳禁!歯ブラシを舌に優しく当てて、奥から手前にゆっくり動かしていきましょう。歯磨きのように往復でブラッシングするのはNG!さらに1箇所につき1〜3回程度を上限とし、舌に負担をかけないよう心がけましょう。

舌苔除去の専用ブラシやヘラを活用する

歯ブラシより効率的に舌苔を除去するため、もしくは歯ブラシでは嘔吐いてしまう人のため専用ブラシも発売されています。舌にフィットする形状のブラシタイプのものや金属製・ソフトシリコン製など様々な商品が開発されており、中には専用ジェルが付属するものも販売されています。基本的に通常の歯ブラシより舌磨きに特化しているため、効率や使い心地は専用品の方が上でしょう。

口内の汚れや雑菌を専用マウスウォッシュで除去

とても便利なことに舌苔を含む口腔内の全ての雑菌をゴッソリ除去してくれるマウスウォッシュが開発されたようで大変話題になってます。実は私も舌を磨こうとすると吐きそうになりやすい体質なので、うがいだけで簡単に舌苔を綺麗に掃除してくれると大助かりです。

舌苔だけでなく歯と歯の間や、頬の内側や上顎などマウスウォッシュが届く範囲を一気に口臭の原因菌を殺菌してくれるので、即効性のある口臭対策として注目を集めています。さらに使用後8時間経っても雑菌の繁殖を抑える効果が持続するので非常に頼もしい口臭対策の新兵器と言えるでしょう。

舌磨きは確実に口臭を改善してくれるオーラルケア

何年分もの歯垢がビッシリと歯についていたら口臭がキツいのは当然ですし、そんな状態で人に会うなんて考えたくもありません。

ですが焦りは禁物!身近な歯ブラシで乱暴に磨いたりせず時間をかけて綺麗にするか、専用のケア用品を活用するなど賢く口臭のない健康的な口腔環境を目指しましょう。

この記事を書いた人
Happy&Wellness編集長

医療コンサルタント歴8年
美容外科皮膚科クリニック(渋谷区)/AGA治療専門クリニック(新宿,銀座)/内科,泌尿器科クリニック(横浜市)/がん治療専門クリニック(横浜市) /むし歯治療,矯正クリニック(北区)etc.

美容健康業界コンサルタント歴8年
OTC医薬品/ジェネリック医薬品/ダイエットサプリ,EMS/口臭予防/寝具/基礎化粧品/トレーニングジム/禁煙グッズ etc.

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